神楽発祥の天岩戸で神楽教室&天香具山で神楽を舞う!

神楽発祥の天岩戸で神楽教室&天香具山で神楽を舞う! 活動記録

● 開催日:2007年12月8日(土)~12月9日(日)1泊2日
● 場 所:高千穂町(岩戸地区)

活動の様子

みんなで協力!動かないようにしっかり押さえてよ~

えりもの切りの最中は、静まりかえっていました。

神楽の練習。最初は何が何だかさっぱりだったけど..

鳥肉をかっぽ竹に詰め込みます。どんな風に出来るのかな?

大好評の「かっぽ飯」と「かっぽ鳥」。本当においしかった。

本場の夜神楽。あんな風にできるのかなぁ..

お弁当用の“めざし”はちゃんと焼けてますか~?

あたたかい“いろり”を囲んで朝ごはん。

本番前の腹ごしらえ。自分でにぎったおにぎりのお味は?

各班、それぞれすばらしい舞いを披露できました。

山の頂上で神楽を踊った記念に写真撮影!

お世話になった神楽の館。最後はみんなでお礼のあいさつ。

 

2007年12月8日~12月9日 五ヶ瀬町(鞍岡地区)

● 行動記録
【12月8日(土)】
10:00~  神楽の館に集合、開会式、グループ分け
10:30~  竹伐採(神庭の飾り付け、かっぽ竹づくり)
11:00~  お昼ごはん準備
12:00~  昼食(地産小麦粉使用「鳥うどん」)
13:00~  「えりもの」切り、道具作り、班ごとに神楽の舞い練習
16:00~  夕食準備、夕食(かっぽ鳥・かっぽ飯・豚汁)
19:30~  片付け、天岩戸温泉入浴
21:00~  本物の夜神楽見学
22:00~  班ごとに神楽舞い復習、夜更かし
23:00~  就寝

【12月9日(日)】
08:00~  起床・洗面・朝食準備
09:30~  朝食(ご飯・味噌汁・ベーコンエッグ・漬物)、片付け
10:10~  昼食のお弁当作り
10:40~  天香具山登山
11:20~  山頂にて神庭設置、班ごとに神楽の舞い披露
12:00~  昼食(自分で作ったおにぎり・めざし・ソーセージ)
13:00~  班ごとに神楽の舞い披露(続き)
14:00~  下山
14:50~  帰りの準備、閉会式
15:30~  終了、解散

 

期日
実際の活動内容および状況
活動の様子、その他

12

(土)

~9:50 高千穂町岩戸地区「神楽の館」に参加者、指導者が集合(参加者9名)10:00~ グループ分け、グループ名発表(杉田R担当)
①チームレッド(男子) ②チームうずめ(女子)

10:10~ 開会式
●簡単な注意事項、全体の流れ、スタッフ紹介
●参加者も全員自己紹介を行う

10:20~ 竹を使いマイコップづくり(工藤R担当)
●工藤Rから作り方の説明を受け、各自作業を行う

10:45~ 引き続き、竹でマイ箸づくり
●コップづくりが終わった子から箸づくりに取り掛かる

11:30~ 昼食準備、かっぽ竹づくり
●箸づくりが終わった女子が昼食準備を行う(材料切り)
●男子は引き続き、夕食で使う「かっぽ竹」を作る
●夕食の『かっぽ鳥』で使う鶏肉にニラ、ニンニク、タレを浸け込む

12:30~ 昼食(地産小麦粉使用「鶏うどん」)、片付け
●うどん以外も、すべて高千穂町で採れた野菜、鶏肉を使用

13:10~ 神庭(こうにわ)の飾り『ごへい』作り
●工藤Rの説明を聞き、各自作業する

13:35~ 『えりもの』作り
●地元の工藤氏から作業工程の説明を受ける
●「えりもの」のわくをのせ、ペンでなぞり、なぞった線をカッターで切り込んでいく。
●出来上がった「えりもの」を色つきの厚紙の上にのせ、ラミネート加工を行う。(持ち帰りやすくするため)

15:15~ 作業終了、片付け
●多少『ごへい』を作り足し、使った道具の片付け、切りくずの掃除を行う

15:45~ 神楽の舞い練習
●地元の「舞手」黒木氏をむかえ、指導を受ける

16:40~ 休憩

17:20~ 練習終了、夕食準備
●先生にお礼のあいさつをし、練習終了
●米研ぎ、豚汁の材料切り、かっぽ鳥の肉詰めを行う
●就寝時の布団の準備も行う

18:55~ 夕食(かっぽ飯・かっぽ鳥・豚汁)、片付け
●夕食の歌は、チームうずめが担当

19:40~ 星空観察
●夜神楽の見学へ行くために出た駐車場で、杉田Rから星の話がされる

19:55~ 野方公民館(夜神楽の会場)へ出発
●スタッフ車両2台に分かれて移動

20:00~ 野方公民館到着、夜神楽見学
●かなり混み合っていたが、ある程度まとまり見学させてもらう

20:55~ 見学終了、野方公民館出発

21:05~ 天岩戸温泉到着、入浴

21:55~22:00 天岩戸温泉から神楽の館へ移動

22:05~ 神楽の舞い復習
●忘れないようにするため、思い出しながら復習

22:40~ 就寝準備
●ハミガキなどを行い、就寝準備

22:50~ 就寝

・今回は、延岡・高千穂・五ヶ瀬・合同活動5回目です。五ヶ瀬町から5人・高千穂町から3人・延岡市からは1人。計9人が参加。・今回のスタッフの陣容は、延岡東アドベンチャーから指導者1名・、高千穂の天岩戸自然学校から指導者1名、五ヶ瀬自然学校から指導者4名。

・今回のグループ分けは、男子4名と女子5名の2班とした。まだ慣れていないせいか、女子の班の消極的な部分が目立った。

・コップ・箸作りでは、こだわり過ぎる子と、そうでない子で出来上がる時間に差がでていた。

そのため、かっぽ竹づくりまで全員で行うことができず、昼食準備は、ほぼ

女子が行った。

・このあたりから、消極的だった女子も活発的に動き始めていた。初対面の子同士も打ち解けはじめる。

・子ども達はもちろん、スタッフの大人達まで静まりかえり集中して行っていた。

・最終的に、自分達だけの「神庭」の材料となるわけだが、この時点では子ども達はそこまでイメージできている感じではなかった。

・4人、3人、2人に分かれて、代表的な舞いと言われる『鎮守(ちんじゅ)』を覚えることになる。

・舞手の先生が来てくれるのは、この時だけだったので、スタッフも必死に覚えていた。

・練習が始まって1時間程経ってくると、さすがに飽きてくる子がではじめたため、休憩をすることにした。

・夕食準備も協力的に行っているようだった。

・かっぽ飯のおいしさに感激し、最終的にかっぽ竹を割り、ほじくり出してきれいに食べていた。

・スタッフ車3台で移動する予定だったが、スタッフ車両1台のバッテリーがあがってしまい、2台で移動することになる。

・練習中の『鎮守』をちょうど観ることができ、子ども達も喜んでいた。

・騒いだりする事が心配されたが、全員おとなしく見学していた。

・女子が温泉内で遊んでいたらしく、男性陣は待ちぼうけとなる。

・数時間しか経っていないのに、忘れている子が続出。不安の残る復習となった。

・途中から見学に来ていた、参加者のお母さんから、明日の登山用のおやつを差し入れしていただいた。

Sミーティング(23:15~)

・神楽の完成度をあげるために、どうしたらいいか話合われ、明日、地元の方からビデオを借りることに。

12

(日)

8:00~ 起床、朝食準備
●冷え込んだため、冷えた体を火鉢で温めながら行う
●火おこし、米炊き、味噌汁の材料切り、ベーコンエッグ作りなど、手分けして行う
●朝食準備と平行して、昼食の弁当作り(めざし・ウインナー焼き)も行う9:10~ 朝食(白ごはん・みそ汁・ベーコンエッグ・白菜の漬け物)
●朝食の歌は、チームレッドが担当

9:40~ 片付け、昼食の弁当作り
●各自、食べ終わった順で片付けを行う
●昼食のおにぎりは、自分でにぎり、自分で持参
●弁当用の玉子焼き作りも行う

10:15~11:00 『鎮守』のビデオ鑑賞、最終練習
●ビデオを見て、振りを確認しながらの練習

11:00~ 片付け、登山準備
●各自、荷物をまとめ出発準備を行う
●昨日、参加者のお母さんからいただいた「おやつ」も全員に配る

11:20~ 天香具山登山へ出発
●軽く準備体操を行い、杉田Rから注意事項を聞いて出発
●途中の山道で、飾りで使う「細い竹」を伐採

12:05~ 山頂到着、神庭づくり
●全員で写真撮影を行い、持ち込んだ飾りを使って神庭づくりをする(途中で採った竹を四隅に立て、麻ヒモを張り、それに手作りした「ごへい」「えりもの」を取り付ける)

12:35~ 昼食(おにぎり・めざし・ウインナー・玉子焼き)
●完成した神庭の中での昼食
●昼食の歌は、チームうずめが担当

13:05~ 班ごとに神楽の舞い披露
●持ち込んだラジカセでCDを流し、扇子の代わりに竹を、鈴の代わりに懐中電灯を持って舞う
●短時間ではあるが、デジカメで動画の撮影も試みた

13:30~ 片付け、下山準備
●作った神庭を撤去し、荷物をまとめる

13:45~ 天香具山の山頂出発、下山
●途中、古代のわらの家(レプリカ)の見学をする

14:30~ 神楽の館に到着、片付け、掃除
●荷物を外に出し、室内をモップがけし、お世話になった場所をきれいにする

15:10~ 閉会式
●杉田R、工藤Rから、神楽やその意味、神話などの話があり全員で神様にあいさつ

15:35~ 解散
●各地区ごとにスタッフ車両に乗り込み解散

・初日の就寝時間が遅かったため、朝はゆっくりめの起床となる。・スタッフの指示を聞きながら、朝食準備に取りかかる。

・眠そうな子もおらず、協力的に朝食準備を行っていた。

・話をしていた地元の方が神楽のビデオを持ち込んでくれた。

・ビデオを見ることで、記憶がよみがえり、子ども達のモチベーションも上がっていた。最後の練習ではあったが、一気に完成度が高くなる。

・山頂までの距離は短いが、傾斜がきつい道が多く、小刻みに休憩をしながら進む。

・山の頂上に突如現れた『神庭』に、自分達で作ったとはいえ子ども達も驚いていたが、とても満足そうだった。本場の物とはまた違う「あじ」がある神庭ができた。

・天気も良く、景色もひらけていたので、昼食後もおやつを食べながらのんびりしている様子だった。

・さすがに子どもの表情にも緊張感が見られたが、精一杯舞っているようだったし、終わった後には達成感からか、満足そうな表情も見られた。

・急な斜面は一列になり、ゆっくり下りていたが、道が緩やかになってくると落ち葉で遊んだり、木を拾ったりと、山を満喫しているようだった。

・もうすぐ終わりというのを覚ってか、子供同士は最後のじゃれ合いをみせていた

・神楽の舞いの意味や、神話の話など、実際に舞ったことで興味が湧いたのか、全員集中して聞いていた。

<Rはリーダーの略 ●は具体的な活動を示す>

【総評・反省点】
○ まず、今回の総評として子供達がその土地の歴史を『学び』、自然を通して『遊ぶ』ことに関しては、大成功だったと言えよう。スタッフ達の予想以上に子供達 は自分のペースでの楽しみ方を持っており、大人達の気遣いは無用だった。また、班分けでの団体行動に於いて、班長は『責任』、班全体では『協調性』を学べ たことだろう。
○今回は、各指導者・ボランティアの方たちが多く参加していただいたということもあり、安全面に於いても時間に於いても大きな事故等もなく無事に終了した。