宮崎県地域づくりネットワーク協議会フォレストピアブロック会議実行委員会では、
今年も日本ミツバチの巣箱づくりを行います。
日本ミツバチの自然養蜂をやって見たいけれどもやり方が分からない。
実際にやって見たけれどもうまく行かない。
という前向きな方と、毎年失敗しながらもやり続けているベテランを繋ぎ、
ポリネーターとして優秀な日本ミツバチを養う楽しさを多くの方に知っていただき、
自然養蜂の文化および日本ミツバチを絶やさないようにしたい、
という目的で、一番難しいと思われる巣箱(ウト)づくりを協働で行っております。
日本ミツバチの自然養蜂の始まりは、643年に百済人の余豊が奈良の三輪山で養蜂を試みたけれど、
失敗に終わったという記録が日本書紀に書かれているという事です。
実に1380年間も続けているのに、未だにうまく行かない事なのです!
だからこそ、ミツバチが巣箱に入った時はすごく嬉しくなり、とても可愛い存在となります。
ベテランと交流しながら皆さんも日本ミツバチの自然養蜂にチャレンジしましょう!
材料の関係もあり限定15箱です。基本的には1家族1箱のお持ち帰りとさせていただきます。
昨年度の報告書
ウト(ニホンミツバチの巣箱)作りワークショップ
2022年3月21日(祝)諸塚村観光協会 しいたけの館21 どんこ亭
事務局:杉田、小林
参加者:11名
関係者:2名
講 師: 飯干金光氏、梅田義輝氏、中田義光氏、森佑介氏
天 候 :曇
【スケジュール】
09:45 諸塚村観光協会集合・受付
10:00 開会・作業開始
12:00 昼食交流会
13:00 作業続き・振り返り
14:30 閉会・解散
世界農業遺産(GIAHS)認定域3町2村で養蜂に長年取り組まれてきているベテラン達の経験や知恵を継承する目的も兼ねて、本年度2回目のプログラムは、1回目に視察した、地元ではウトと呼ばれる巣箱を実際に作るDIYワークショップ。巣箱や、21日ワークショップに向けての準備期間として講師の皆さんには2~3日前から準備に携わっていただいた。
最初に主宰者の一人、諸塚村で日本ミツバチとの共生に地元住民と取り組む東京からの移住者、森さんが作成した動画を鑑賞。次に諸塚村で養蜂のベテラン酒井さんの話が。みつばちの肺に寄生し、活動を大幅に奪うアカヒリダニの猛威で、今年は数が少ないことなど深刻な状況を話してくださった。参加者は、表には出ることのない現場の状況や酒井さんらの苦闘話を熱心に聞き入っていた。
話が終わると、用意された材と工具を用意する建物内フリースペースに移動し、作業開始。新しく作る人には酒井さんと高千穂の養蜂家である飯干さんの指導のもと、重要ポイントを教えてもらいながら箱を作り上げていった。ある程度したら、クマバチ駆除の達人であるヒャンさんが大鍋に湯を沸かし、そこに蜜蝋を溶かしこんだ。できた液は箱の内外に刷毛で満遍なく塗っていくのである。
わっぱ飯をお昼に振り返りながらの交流もまた、自分の巣箱の失敗談などで盛り上がった。