天岩戸の神話と遺跡発掘キャンプ 活動例
● 開催日:2007年6月30日(土)~7月1日(日)1泊2日
● 場 所:高千穂町岩戸地区 神楽の館周辺
活動の様子
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わらの家を見学中。話を聞く顔は真剣。何を考えているのかな。 |
みんな、せっせと遺跡探し。何が出てくるかなぁ? |
みんなで力を合わせて、慎重に竹を切ります。
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出来上がった『かっぽ鳥』。どんな味がするのかな? |
騒いでないで、早く寝なさーい! |
外販車でお買いもの。ちょっと群がりすぎです。 |
おいしく炊けるように、火の番頼みますよ~ |
竹の伐採。思ってたより大変みたい。頑張れ~ |
でました!流しそうめん。みんな嬉しそうに食べてました。 |
2007年6月30日~7月1日 岩戸(高千穂) |
● 行動記録 【7月1日(日)】 |
期日
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実際の活動内容および状況
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活動の様子、その他
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1 日 目 6 月 30 日 (土) |
9:50~ 神楽の宿にほぼ全員の参加者が集合 (参加者13名)10:00~ 開会式(杉田R担当) ●あいさつ、キャンプの概要説明、スタッフの自己紹介10:10~ グループ分け(壹岐R担当) ●ナンバーコールで振り分けた後、調整して班編成 インテル(5名)、カケコEX(4名)、カステラス(4名)の3班を編成。10:20~ 竹コップ・箸づくり(工藤R担当) ●ブルーシート運びと設置、木材(竹の支えに使う角材)、竹運びを全員で手分けして行った。 ●道具とその使い方、竹の切り方を子どもたちの目の前でやって見せながら説明を行った。(工藤R) ●説明のあと、班ごとに作業場所に分かれて作業。各班とも最後まで子どもたち自身に作業させたこともあり、作業時間がのび、昼食準備開始の予定時刻にやや食い込んだ。11:45~12:45 昼食準備 昼食:田舎うどん(全体で)づくり ●食材切り、お湯沸かし(ガスの火元)と鍋の担当等に分かれて作業を進めた。洗い物など片付けも一部行った。 ●食べる場所を班で決め、それぞれの場所へうどん運び。 12:50~13:10 昼食、後片付け 13:20~13:40 遺跡の話(教委会の緒方さん) 14:00~14:20 14:20~ かっぽ鳥、かっぽ飯用道具づくり(工藤R) 14:35~15:25 道具づくり 16:20~16:45 休憩 16:45~ 昆虫入れ用竹筒と作業の説明(矢野R) 16:50~17:10 たこ糸通しの作業 17:15~ 夕食づくり(全体で) 17:40~18:00 外販車到着、食材購入 18:05~18:20 休憩(食事づくり中断) 18:20~19:30 夕食づくりの再開 19:30~19:45 班ごとで配膳 19:45~20:10 夕食:かっぽ鳥・飯、豚汁 片付け 20:25~21:40 昆虫探し、温泉入浴 21:40~21:55 神楽の館へ移動、到着 21:55~22:30 就寝準備、就寝 |
Sミーティング(9:45~)○ホタル観察ができない(時期がずれた)ことから、急きょ昆虫探しに変更。○2日目の午前の活動は、案1を採用。・グループ編成時、緊張気味だった子どもも、班長、グループ名が決まり安心した様子だった。・自主的によく動く子どもに感心した。
・何人かはよそ見があったが、子どもたちは説明をよく聞いていた。 ・竹を切る際、各班ともみんなで竹を押さえるなど協力する姿が見られた。 ・切る作業をこわがることなく、真剣な表情でのこを動かしていた。 ・勝手な事をする子どもが少なかった ・全員やる気をもって作業していた。 ・包丁に不慣れな子どもがいたが、食材を切るのを真剣にやっていた。 ・仕事を頼むと素直にやっていた。 ※事故発生:準備の手が開いた隙に、コップを削っていた子どもが左手の人差し指の先を木工用ナイフで裂傷 (処置後、横にならせる) ・はじめは真剣に聞いていたようだが話が難しかったこともあり、低学年の子どもなど、何人も集中が切れ、姿勢が崩れたり、よそ見が出たりしていた。 ・わらの家体験やいろりの話は興味が感じられ、話も静かに聞けていた。 ・各班とも、協力し合いながら作業を進めていた。 ※指をけがした子どもは、作業時に昼食をとることができた。
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2 日 目 7 月 1 日 (日) |
6:00~ 起床、洗面 ●布団あげ、洗面など済ませて、カッパ、傘など準備。6:25~8:00 昆虫探し、神楽の館到着 ●クヌギの木が広がるところで、木を揺すったり蹴ったりして昆虫を落とした。全員、一匹は渡ることになった。8:05~ 朝食準備(班ごと):飯盒ご飯、味噌汁、ベーコンエッグ、漬物 ・飯盒ご飯、ベーコンエッグは七輪で調理9:15~10:05 朝食(カステラスが歌担当)10:05~10:30 部屋の掃除、休憩、出発整理10:40~11:30 竹林へ移動、竹伐採 ●伐採する竹の見分け方や切り方、その他切る際の注意等、矢野Rより説明を受けた後、各班に分かれて竹を伐採した。 11:30~11:45 神楽の館へ移動、到着 11:50~12:20 つゆ入れ作り、準備 12:40~ 昼食づくり:そうめん流し、そうめん流し台、その他の準備 13:05~13:40 昼食、片付け 13:50~14:00 荷物整理、出発準備、神社へ移動 14:10~14:25 天岩戸神社へ移動・到着 14:30~14:45 仰母ヶ窟へ移動・到着、神話を聞く 15:00 天岩戸神社到着、終了:ふりかえり 15:15 記念撮影、解散 |
・寝起きはよかった。あまり眠そうにしている子どもは見かけなかった。・大人も子どもも何とか虫を捕ろうと真剣そのものだった(子どもたちの虫好きがよく伝わった)・昨日よりも準備の動きがよくなっていたように感じた。・掃除は手分けしてやっていた。・途中、やることがなくなると遊びになってしまう場面も
・各班とも、よく回りの竹を観察しながら自分たち用の竹を選んでいた。 ・伐採は分担してやっていた。 ・2日目ともなると、道具にも慣れ竹を切るのもうまくやれていた。 ・わくわくしながらそうめんなどをつかみ、おいしそうに食べていた。 ・果物つかみも楽しみ、満足そうな笑顔が印象的だった。 ・神話の話しは静かに聞いていた。 ・神社のおごそかな雰囲気を感じている様子で、参拝も静かにやれた。 ・子どもたちは窟のまわりに積み上げられた石を見て、自分たちも石積みをやりたがった。 |
<Rはリーダーの略 ●は具体的な活動を示す>
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【総評・反省点】
○ 竹を切る際、靴下をはいた足で竹を押さえて切っている子どもがいたが、滑らずに済んでよかった。竹を押さえるメンバーがRのみしかいなかった。 切り方の指導や他のメンバーを集めるなど、リスクを避けるための具体的な方法や配慮について、事前に考えておく必要を感じた一場面だった。
○ さすがに2日目に入り、参加者同士の関わり合いがよく見られるようになっていた。スタッフをはじめ各班のメンバーで話す場面が増え、声もよく出るようになった。
○ 子どもの指の裂傷は、スタッフのいない時に勝手に作業をしないというルールを守らなかった子ども側の問題が大きいとしても、むしろ十分予想される事故 であると考えるのであれば、作業するのを見過ごした自分たち(スタッフ)側にも事故の一因があったと言えると思う。
・子どもの行動観察、目配りなどが不十分だったことは反省すべき点の一つであろう。 実際の現場では、関わるスタッフの人数や活動内容によって、あまり細かいことまでは決められなかったり、それこそ臨機応変な対応を求められたりすることの方が多いと思われる。
そこで、
・事前のミーティングの際にでも、安全面への配慮と共に、ある程度のスタッフの役割分担(活動に対する動き)を確認しておく必要があるように思った。
・特に、活動毎の疲れ具合のチェック(顔色や表情、動きなど)も大事のように思った。
まとめると
●危険予知と安全への配慮や具体的な手だての確保(それらの共通理解)
●必要な仕事内容(スタッフとしての動き)の確認とゆるやかな役割分担