茶の湯

お風呂用のお茶の選別
1.各種お茶の特徴について 試験内容・・お茶3g、浸出時間5分間にて、お茶の水色と香りを確認

左より、木茎、本茶、粉茶

お茶3gに熱湯を注ぐ

5分後の水色
本 茶
粉 茶
木 茎
大きさ
普通
普通~やや小さい
大きい
水色(すいしょく)
やや薄い 良
濃い 良
薄い
香 り
普通
やや強い
木茎の香り良し
備 考
コストが高い
コスト・水色とも良
コスト・香りとも良 茶殻の大きさと水色が問題
●まとめ
今回の、お風呂用原茶の選択について粉茶や木茎をブレンドすることで、風呂用のお茶としては良好なのだが、お風呂に入れた場合の成分の浸出を考えた場合、粉砕機で形を整えることが、最終的に必要と考えられる。

 

2.お茶の乾燥・殺菌について 荒茶で保管しているお茶を出荷する際、乾燥をおこなう。この乾燥作業は、お茶の殺菌を兼ねている。

透気乾燥機

上から粉茶、木茎、本茶

5分後の水色
乾燥機(90℃)を使用

本 茶
粉 茶
木 茎
備 考
10分
もどり香
もどり香
もどり香
未殺菌の状況か
20分

殺菌、良
本来のお茶の香りを考えた場合、良好

30分
火香
火香
火香
殺菌は良だが、お茶の香りとしては問題
●まとめ
上記のような実験の結果、今回は「粉茶」をお風呂用のお茶として選定した。
理由:
①水色やお茶の香りのバランスがよかった
②コスト的に安価である
③パッケージのサイズが小さくてすみ、使用済み後の処理がカンタン。乾燥に関しては、今回は「透気乾燥機」を使用したが、「水乾機」を使用することで、釜炒り茶らしい製品となる。3.今 後の課題 この実験で使用した「本茶」や「木茎」も、香りがよく、癒し感があり、お風呂用として十分利用できる。しかし、「本茶」はコスト面から販売価格を考える と、今回、見送らざるをえなかった。また、「木茎」も香り、水色とも「木茎」らしい独特のものであったが、形状をみると、大きく、少々難があるようだ。今 後、「木茎」を利用するならば、「粉砕機」を使用することによって形状を整えると、良いように思える。 今回の結果を踏まえて、次回の製品開発に取り組みたいと思っている。

 

お風呂用、サンプル製造

   
●先のお茶の選別試験により、選定したお茶(粉茶)を使って、サンプルを作成。 現在ある資材を使用してのサンプルづくりである。
●今後は、販売戦略とともに、外装を検討する必要がある。 現在は、透明袋にての包装となっているが、今後、缶入りも含めて、NPO法人の方針にあうデザイン、材質を検討していきたい。